格差社会とは、収入や財産によって人間社会の構成員に階層化が生じ、階層間の遷移が困難である状態になっている社会のことです。 このことは社会的地位の変化が困難、社会移動が少なく閉鎖性が強いことを意味しており、格差社会は社会問題の一つとして考えられています。
さらに情報資源に接する機会の格差や、情報手段を使いこなせる者と使いこなせない者の間の格差などのいわゆる情報格差により、
格差社会問題の原因を把握して解決策を検討するために必要な情報が広く世間に認知されない悪循環があります。
私たちは、小学校区毎に24時間365日利用可能な民営の公共図書館を開設し、図書館サービスの利用容易性を空間的、時間的に向上させることで情報資源の格差を低減し、更に図書館の会員が無料で利用できる生涯eポートフォリオサービスを通じて、読書をはじめとする多様な生涯学習活動の成果を可視化することにより情報リテラシーを向上させ、情報手段の格差も少なくしたいと考えています。
今回、法人として申請するに至ったのは、任意団体として開発を進めてきたソフトウェアを図書館というハードウェアと組み合わせた活動を行うために地域の行政や関連団体との連携を深めていく必要があること等の観点から、社会的にも認められた公的な組織にしていくことが最良の策であると考えたからです。また、当団体の活動が営利目的ではなく、広く公益を追求していきたいという点から、特定非営利法人格を取得するのが最適であると考えました。
法人化することによって、組織を発展、確立することができ、その活動の中で情報格差をなくしていくことで、人々がその他の様々な格差を解消し、真に民主的な社会の実現に取り組んでいけるようになることに貢献できると考えます。